保育士さんの卒園
お世話になっていた12年のベテラン保育士さんが退職されることになった。同じ働く母であり、同年代の子供のいる保育士さんである彼女の仕事は更に厳しい、と、思う。
目の前のわが子を置いて他人の子供の保育をする仕事である。母性の強い人が選択する職業なだけに、わが子をおいて保育士としての早出・残業をこなしていくというのは、どんなにつらいのだろうか・・・と想像するしかない。
しかし最近の女性の雇用促進、待機児童の増加、障害児の保育での受け入れなどの社会的ニーズ・政策に対応して、保育士さんの仕事はさらに負荷がかかっている。
その保育士であり母である彼女が選択したのは「卒園」。しばらくは自分の子供だけを保育します・・と。仕方ないとは言うものの残念というしかない。
同時にどこにぶつけたらいいのだろうか・・この憤懣!
働く母が必要なのは「時間」。子供といる時間。子供と寄り添う時間。子供がしんどい時、甘えたいときに一緒にいる時間なのだ。
でも働かないといけない環境も・・一方ではある。
正社員あるいは正職員を離れるとあとはパートや派遣でしか働けない現実社会。
女性のキャリアにとってはまだまだ厳しい道のりが続くのだと実感した卒園式でした。
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